訪問介護サービスで重度訪問介護サービスをご利用の方
重度訪問介護は、長時間の支援が必要な方への見守りも含めた介護サービスであることが特徴です。
たとえば、常時介助が必要ではないけれど、「必要なときに呼べばすぐに介助ができるようそばで待機している」または「様子がおかしければすぐに介助できるよう見守っている」このようなサービスです。
そのため、独居で生活している場合、条件が当てはまれば以下のような時間帯でサービスを提供して、24時間体制の切れまない支援が提供されることもあります。
日中 9:00~18:00
夜間 18:00~9:00
このようなサービスをご利用の方のお声をご紹介します。
「地域生活」を実現したい ~ゼロからつくった在宅での暮らし~
私は脳性麻痺の障害を持って生まれてきました。
2歳の時から施設に入って生活してきました。
学校も特別支援学校を卒業後、子どもの施設から大人の施設へ変わりました。
その施設で、勉強会の脳性麻痺の講師の先生と出会い、話をしていく中で私も地域生活を実現したいと強く思うようになりました。
制度の事など、教えて貰いながら勉強しました。
並大抵では有りませんでしたが、協力してくれて、後押ししてくれる人もいて、28歳で、一人暮らし(地域生活)へ移行する事ができました。
私の身体の中で唯一思うように動かせるところは、左手の薬指と中指だけです。
今はその2本の指で、電動車椅子やiPhoneなどを使い、家の家電もほとんど操作していますが、
身体にかかわる部分はヘルパーさんに手伝って貰い生活を送っています。
私は現在24時間365日二交代でヘルパーさんに、入って貰い生活しています。
最初は、介助方法も環境も全く違う中で、ヘルパーさんと共に介護の方法と生活の環境作りをゼロから作っていっています。多数のヘルパーさんや看護師さんや医療機関の協力が有り今の生活が出来てるんだと思います。
地域生活は、はじめのイメージとは今少し変わってきています。
それは自由度のところで、今の生活スタイルは一週間の予定が、ヘルパーさんの交代や訪問リハビリや訪問入浴、訪問看護などに入って貰う為、時間の拘束が有りほんとに自分の自由に出来る曜日と時間が限られているからです。
それは生活環境が、安定してきているからかもしれません。
その支えになっているのもヘルパーさんや医療機関、その他大勢の私に関わってもらえる皆さんのおかげだと思っています。その中で、最近県外へ、一泊二日の旅行へ、ヘルパーさん二人体制で手伝って貰い行く事ができました。
旅行先のホテルのトイレなどの設備や多目的トイレの場所を調べたりして旅行を楽しむ事ができました。
普段の外出もバス、JRなどを活用し過ごしています。公共交通機関を使う事で、日常的に運転手さんや乗務員さんに手伝って貰う事も多く、
顔馴染みになって、自然と声を掛けて貰ったりする事が多く、とても嬉しく楽しいです。
これからもどんどん視野を広げていきたいです。